恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜



「あ゛~~~。ラスト5本、ホントに死ぬかと思ったぁ。」



更衣室で川崎さんはしんどそうにそう言って、制服に着替える前にペットボトルの水を一口飲んだ。



「だね。私も息が上がったよ。」


私も川崎さんの横で制服に着替えながら言う。



「…ねえ、川崎さん。なんで渡先生、私のこと『莉央』…って…?」


私はさっきからずっと気になっていたことを川崎さんに聞いた。


川崎さんなら知っているかもしれないと思った。


私が『莉央』と呼ばれた時には、先生の近くにいたはずだから。


< 125 / 514 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop