恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「お疲れー!やっと日誌書き終わったよぉ。」
そこにもうすでにヘトヘトになった愛がやってきた。
「愛。週番お疲れ様。」
私は鏡の前に立って、着替えた制服の襟を正しながら言った。
「え?うちら今終わったところだよ?」
愛の姿を見た川崎さんは驚いて言った。
「うそっ!?もう終わり??一色先輩、帰ったかな?」
愛は急に焦り出した。
「ううん。まだ残って練習してたと思うよ。」
私は、プールサイドを去る時に何となく見た光景を思い出しながら言った。