恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「よし!じゃあ、俺との約束な♪俺は次の授業あるから、また部活でな!」


私の返事を聞いて、先生は笑顔になって教室から出て行った。

途端にいつもの休み時間の雰囲気が私の中に流れ込んでくる。



努力すればできる…、、、私が??


本当に先生、私のことをそう思ってたの?

まだ少ししか泳げないのに…。



それでも、先生に認められたみたいで嬉しかった。


そうだね、メールなんて、休み時間に打てるし。

期末テストは取り返したいし。


ほんの少し、頑張ってみようかな。



そう思ったら自然に、私は携帯の電源ボタンを長押ししていた。


< 132 / 514 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop