恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「よし!じゃあ、俺との約束な♪俺は次の授業あるから、また部活でな!」
私の返事を聞いて、先生は笑顔になって教室から出て行った。
途端にいつもの休み時間の雰囲気が私の中に流れ込んでくる。
努力すればできる…、、、私が??
本当に先生、私のことをそう思ってたの?
まだ少ししか泳げないのに…。
それでも、先生に認められたみたいで嬉しかった。
そうだね、メールなんて、休み時間に打てるし。
期末テストは取り返したいし。
ほんの少し、頑張ってみようかな。
そう思ったら自然に、私は携帯の電源ボタンを長押ししていた。