恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「あ?いや、俺はつまらないと思ってたから。」
「毎日が?」
「おぉ。」
なんか、珍しく山田くんが喋ってる…。
「高校生活も?水泳部も?」
「…そう。」
「でも、山田くんは頭もいいし、私より少し泳げるよね。うらやましいと思うよ。」
「表向き良く見えても、中身はそうでもないこともあるだろ。」
「え…?」
どういうこと??
「俺は都築がうらやましい。」
山田くんは、私の目をしっかりと見て言った。
私が…、、
うらやましい……?
「…なんで…?」
初めて、山田くんの闇に触れてしまったような気がした。