恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜



28、29、…30っと。


これで背筋は終わりだな。

次は…?



ペラペラと冊子をめくる。

せっかく読もうと思ったのに、冊子は誰かの影で読みづらくなった。



「莉央。ちゃんとメニューこなしてるみたいだな。」



その影の正体は、渡先生だった。



「はい!サボってませんよ?」


私は自信満々に答えた。


「でも野澤がサボってたなぁ。あいつ先輩なのにな。後で言っとこ。」



先生、ホントにこっち見てたんだ?

ハッタリかと思ってたんだけど…。。



「先生。野澤先輩から聞いたんですけど、今度富士山登るんですか?」



さっき野澤先輩からこのことを聞いて、一気にブルーな気持ちになってしまった。


でも、これも野澤先輩のハッタリと思いたい…!


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