恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「あれ!?もう聞いたのか?直前まで黙ってビビらせてやろうと思ってたのに。」
「え?やっぱりホントなんですか…」
ちょっとハッタリだと期待した私がバカだった…。
「まあ、今のお前らなら大丈夫だって!だいぶ体力ついてきたし。」
先生はガックリした私を見て、優しい顔になった。
「莉央も…、もう少しで50m泳げるだろ?よく考えたらすごいよな。水に顔つけるのさえ嫌がってたのに。その頑張りがあれば、大丈夫だろ。」
「先生…?」
「莉央は頑張ってる。だから、自信持て。…な?」