恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「愛。勘違いだよ…。」



でも愛は、はっきりと『渡先生』と口にしたわけではない。



だから
私は、そう言うのがやっとだった。



「私には、そういう風に見えるよ?莉央、もしかして自分の気持ちに気付いてないの…?てか私、一色先輩と帰るから♪メールでもいいから、いつでも相談待ってるよ!秘密は厳守するから。じゃあね♪」



愛は真面目に私に言ったかと思ったら、急に思い出したように嬉しそうに部室から出て行った。


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