恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「あんた、成績はトップクラスだし、泳げるようになったし、言うことなしだね。」
川崎さんはうらやましそうに言った。
「…別に。どうでもいいことだし。」
「そう?都築さんも、すごいと思うよね?」
「へっ!?」
…てか、
いきなり話振られても!
でも…
山田くんて、確か…。
私のことを『うらやましい』と言った。
意外だった。
私も川崎さんと同じで、山田くんをうらやましいと思っていたから。