恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜



「お前ら、ホントに4人で自主練できるんだろうなぁ?」



渡先生は、1年の私達を不安そうに見まわした。



「先生~。絶対一色先輩の応援行ったらダメですかぁ?」



愛は自主練組に残されるのが寂しいみたいで、諦めずにインターハイ組についていこうとしている。



「ダメ。江藤、いくら50m泳げるからって、まだまだタイムは高校生平均だぞ?それじゃ、地区大会すら怪しいな。」



先生は珍しく厳しい顔で愛に言った。



「ちぇー。。。」



愛は『やっぱりダメか…』と、諦めの表情をした。


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