恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「無理しなくていいから、タイム伸ばせよ。また階段でコケんじゃないぞ?」
先生はニカッと笑いながら、私の頭をくしゃくしゃとした。
「もうコケませんってば!!」
「よしよし♪絶対だぞ?ケガはスイマーの命取りだからな!」
今日の先生、
私に対してはずっと笑顔だった。
その笑顔が、
しばらく見れなくなる。
どうか…
もう少しだけ、笑っていてほしい。
先生の笑顔を、
頭の中に焼き付けたいから…。