恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「無理しなくていいから、タイム伸ばせよ。また階段でコケんじゃないぞ?」



先生はニカッと笑いながら、私の頭をくしゃくしゃとした。



「もうコケませんってば!!」


「よしよし♪絶対だぞ?ケガはスイマーの命取りだからな!」





今日の先生、
私に対してはずっと笑顔だった。



その笑顔が、
しばらく見れなくなる。





どうか…
もう少しだけ、笑っていてほしい。



先生の笑顔を、
頭の中に焼き付けたいから…。





< 321 / 514 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop