恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「莉央?」




先生は、視線をクッキーの箱から私の顔に切り替えた。



その目は、私を心配そうに見つめていた。




今は、その目がこんなに疎ましく感じるなんて……







「…できません。私は自分のことでいっぱいいっぱいですから!!」




できるわけ、ないじゃん!!



山田くんを支えることなんて…!




だって、私には先生しかいないのに…



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