恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「都築!!」
そんな私を見かねた渡先生が、水着姿になって私の横に飛び込んできた。
その水しぶきで、私はまた顔をぶるぶるこする。
先生は、顔をこすっていた私の両手をつかんだ。
「都築。水は怖くない。そりゃあ、ずっと水の中で息をしなかったら、死んでしまう。当たり前だ。
だけど、ちゃんとした泳ぎ方を覚えたら、どこまででも泳げる。
それに、俺達は水があるから喉も渇かないし、生きていられる。俺達は常に水に助けられてんだ。
だから、水と友達になってみないか?」
水に助けられてる…?
水と友達になる…??
「俺も一緒にやるから。もちろん目をつぶっていい。苦しくなったらすぐに上がっていい。だから、水に話しかけてみろ。」
「え…?は、、話す???」
話しかけろって…、、、
何て???