恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「いくぞー。せーのっ!!」
渡先生がそう言うのと同時に、両手が水の中に引っ張られた。
その力で、私の身体は水の中にすっぽり入る。
怖い…!
水、怖い。
早く出たいよ…。
水に話すことなんて、何もないってば!!!
でも先生の手の力は強くて、簡単に外に出られない。
あまりに苦しくて、私は固くつぶっていた目を開けてしまった。
そこに広がった光景は…、、、
澄んだ青。
まあ、プールの中の壁は青く塗られてるから、当たり前なんだけど。
次に私の目に飛び込んできたのは…、
渡先生だった。