恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「都築さんは変わったよ。」
川崎さんは、まっすぐに私を見ていた。
「え…?」
変わった…?
この私が…?
「泳げるようになったって目に見える変化もそうだけど…、絶対諦めないじゃない?最初、すぐに退部しそうだったのに…」
「諦めない…?」
「うん。前にも言ったよね?自分で苦しい道を選んでるって。なかなかできることじゃないと思うよ。」
川崎さんの目は、まだ私を見据えている。