恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「はい。」


私は立ち止まって、先生に振り返った。



「都築、あの時…、俺と潜った時、目ぇ開いてたよな?」



あ…。

そういえば、苦しくてうっかり(?)目を開けたんだった。。。



「もし目を開けれるなら、開けた方がいい。その方が泳いでる時にプールの中での距離感がつかめるから。」


「はい…」


てか、目を開けたのは偶然に近いんだけど…。


すると渡先生は、自分の頭にかかっていた黒いゴーグルを外した。



「これ…」


「え?」


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