恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
紙は廊下をほぼ埋め尽くして通れそうもなかったので、私達はその紙を拾い集めることにした。
それがまさか、
これから始まる生活への招待状とも知らずに…。
「水泳部…?」
最初に声を上げたのは、愛だった。
愛は拾った紙の内容を読んでいるようだった。
「愛、早く拾って帰ろうよー。」
対して特に紙の内容には興味のない私。
こんなトコで立ち止まるよりも早くクレープ食べに行きたいよー。。。
「…どうぞ。」
私は、急いで拾い集めた紙の束を先生に渡した。
それでも愛は紙の内容に夢中。