恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「う…、うそでしょ?」


「こんなウソついて、どうすんの?」


愛は吹き出しかけたカフェオレを落ち着いてちゃんと飲み込んでから言った。



「莉央。それ、、、ただ、腕力が足らないだけだよ。。。」


「…へ??」



きょとんとした私に、愛は姿勢を少し正して言った。



「とにかく、見よう見まねで腕立てするしかないよ。そしたら腕力ついてきて、腕立てできるようになると思う。腕を曲げなくても、腕立ての姿勢だけで全然違うはずだから!」


「…そうなの?」


私はすがるように愛に聞いた。


「うん。一色先輩が言ってたから、間違いない!私も筋トレしろって言われてやってるんだけど、その時に教えてもらったんだ。」


「そっかー。一色先輩が言うなら、大丈夫だね。頑張ってみる。」



「うん。でも…、莉央、変わったよね??」



愛はカフェオレをまた一口喉に通してから言った。


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