恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


愛は急に穏やかな顔になった。


「でも最近、莉央の表情見てると、前に比べたら嫌そうな顔じゃなくなったなって思ったんだ。だから、莉央、変わったな…って。」



私、『変わった』…のかな?


でも一つだけ、

今、気付いていることがある。



「…私、泳ぐことから逃げてた。」



私はアイスティーを一口飲み込んで、話した。



「愛に誘われるまで、カナヅチ理由にして、ずっとずっと、水泳から逃げてた。まだ泳げる状態じゃないけど、それでも最近、前ほどプールが嫌じゃなくなったよ。愛、ありがとう。」



愛は安心した様子だった。



「良かったぁ!莉央に一生恨まれたら、どうしようかと思ってたよ。一緒に頑張ろうね♪」


「うん!」


「とりあえず、腕立てから♪」


「げっ!」



愛ってば…、、、

思い出させないでよぉー。。。


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