恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


プールから、激しすぎるくらいに水しぶきが飛んでいく。


そう

只今、例の1年生3人組でバタ足の練習中。



「都築と山田!しぶき飛ばしすぎ!!ただ激しく足動かしてたら進むってわけじゃないからな!」


「「はぁ~い…」」


私と山田くんは、渡先生にやる気のない返事をした。



だって…、もうバタ足だけで1時間近く経ってんだけど…。

いい加減、休憩取りたい。。。

足が疲れてどう動いてるのか分からなくなってる…。



そんなやる気のない私達を見かねてか、渡先生はプールに飛び込んだ。


「ちゃんとしたバタ足を覚えるまで、ずっと練習だぞ!ほら、山田!ちょっと足を止めてみろ。」


すると先生は、山田くんの両足を持って動かし始めた。


「こう!ひざは必要以上に曲げない!抵抗になって進まないからな!」


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