恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「でも先生見てたら、その言葉、信じてみようかな…って。ほんの少し…だけど、、私、プール、嫌じゃなくなりそうなんです。泳げるようになりたいかって聞かれたら、まだ自信はないけど。。。」
だけど…
眩しい光の先にあるものは、きっと穏やかな笑顔のはず…!
「私、自分自身がどれだけ変われるのか、知りたいんです。それにやっとみんなと仲良くなれそうだし。だから今は辞めたくないです。まだ先生に教えてもらいたいんです!」
「都築…」
先生は、私の言葉に少し驚いていた。
でもゆっくりうなずきながら、言葉を返してくれた。
「ああ。『都築を絶対泳げるようにしてやる』っていう、あの言葉に嘘はない。厳しいと思うのに、指導についてきてくれて、ありがとう。」
やっぱりだ…
穏やかな笑顔。
私の気持ち、分かってくれた…。