恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「あと…、ごめんな…、、、変なこと聞いて。教師だっていつも自信たっぷりなわけじゃない。不安に駆られる時もある。だけど、都築の言葉を聞いて安心した。じゃあ、テストが終わったら、プールで待ってるからな。」
先生が弱音を吐くなんて、珍しいと思った。
だけど
オレンジに染まった穏やかな笑顔を見て、私の心は少し温かくなった。
「はい。ご指導お願いします!」
「おう!またビシバシ行くからな!覚悟しとけよ♪」
先生はまたいつもみたいにニカッと笑って、教室を後にした。
なんか…
話してスッキリしたかも。
渡先生と、もっとちゃんと向き合えそうな気がする…。