恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「おっそーーーい!!!」



ファミレスに着くと、愛は窓際のソファ席でミニいちごパフェを食べながら、ふくれっ面で私達を出迎えた。


ふわふわのスカートに、レースで飾られた薄手のカーディガン。

全体的にピンクな感じだけど、派手派手しくない愛のファッション。



「遅い…って、まだ10時5分じゃん。」


私はあきれ顔で腕時計を見ながら愛に言った。

愛ははっと気付いて、罰の悪そうな顔をして言った。


「だって、、、ちょっと早く来すぎちゃったんだもん。…にしても、なんで3人揃ってるの???」


「私が山田を引っ張ってたら、忘れ物しちゃって、山田を待たせてたんだ。そしたらそこに都築さんが通りかかって一緒に待っててくれたらしいの。」



川崎さんは、愛の向かいに座りながら言った。

続いて私は愛の横、山田くんは川崎さんの横に座った。


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