恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「何、それ?あんたがつまんない人生送ってるからでしょ?」



驚きで一瞬みんなに間が空いたかと思ったら、ポツリと川崎さんが言った。


「川崎みたいに、勉強と水泳がものすごく楽しいって感じられる人生がうらやましいよ。」


山田くんは、珍しく口角を上げて川崎さんに言った。


…てか、、、

それって嫌味!?



絶対川崎さん、山田くんに激怒するかと思ってた。

けど…、



「…ふ~ん。あんたの人生が面白くなることを祈ってるわ。…ご飯来たし、食べよ!」


意外にも売られたケンカを買わなかった。


川崎さんの一言で周りを見渡すと、ウエイトレスが2人、私達の注文したランチを持ってこっちに向かっていた。


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