色恋花火
えっ…
ちょ、ちょっと…
「何処いくの…っ!?」
いくらおっとり系の部類に入るのんびり屋のあたしでも流石に今ばかりは警戒せずにはいられない。
もしかして最初からこれが目的で声かけてきたとか!?
どどどーしよー…
怖い仲間の所に連れていかれたりしたら…
レイプとかされたら…
そんな最悪の事態を想像するも引っ張られる力が強くて手を振りほどけない。
あぁ…あたしのバカ!
なんでこんなに流され安い性格なのよーっ!
自分の単純すぎる性格を疎ましく思いながらも、繋がれたこの手を解放されない限り、彼の行く先についていくしか他ないのだった。