からふる


 「・・知らない。キミのキモチ、よく分かった。
 ・・・・・もう、油断なんかしてあげないッ!!!」


力強く言った勇志くん。
かたくこぶしをにぎりしめ、一言一言かみしめたように。


 ・・はじめから、油断なんかしなくていいんだょ?
 私たち、仲間じゃない。


意味が分からない私は、にこりと笑った。


勇志くんは、苦笑いする。


夏休みが、終わりを告げる。


また、一嵐きそうです。



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