からふる

もちろん、それは、勇志くんと明日も一緒にいたいからやらなかったわけであって・・・。

って、んなこと言えないし・・・。



とぼとぼつく家路。


あんなにはしゃいだあとに、こんな暗いとこ通ると、なんか怖い・・・。


今までにない恐怖感が、体中をかけめぐっていく。


どうしよう・・・。この道が近道なんだけど・・・。
やめて明るい道から行こうか・・。

でも、もう半分以上来ちゃったし・・・。


よしッ!!走れ。


タッタッタッタ・・・・。

ん!?

何か、足音が二重に聞こえる・・・。

気のせいか?!


ためしに、走っていた足を、ゆっくり動かす。


てくてくてく・・・。


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