からふる


 「ってか、何?二人して青春しちゃってさぁ。意味わかんないって~」
教室内の女子が賛同の声をあげる。

何よ。
開きなおっちゃってさ・・・。


ムカつく。

 残念だけど、今、青春とか何とかの時間じゃないことくらい、勇志くんも、私も分かってるんだけど。勝手な思い違いもいいとこね。
 ばっかじゃないの?自分らが悪いのに、開き直ってさ。
 恥ずかしくないの?

イライラの頂点って、こんなときに発散するべし。


 「もう、あんたらまじ腹立つ。自分らが正しいとか思ってるわけ?
 逆。かっこ悪いから。こんな教室でさぁ。
 何で私ら、こんな何回も同級生に説教くらってんの?」

 「思ったぁ。
 つ~かずっと言いたかったんだけど、
 鈴菜がきもいのって、本当のことじゃん?
 自分に自信なんかないけど、自分のほうがいくらかマシだょね~」


何・・・・それ。
わけわかんない。
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