からふる
あかいろ


小さいころから。
小学校に通っていたころから、ぶす、ぶた。
のレッテルをかかえて、毎日を過ごしていた。

最初は、言葉の重みなんて全然しらなくて、平気で学校を走り回ってた。

あの時だけ、素直な自分でいられた。



けど、高学年になって、言葉の重みが分かってくると、一言一言に対して心がいちいち反応していた。


自分の容姿と行動に自信が持てなくて。
言い返す言葉は頭に浮かんでいるのに、ほんのちっぽけなユウキがなかった。

中学になったら、こんな自分を変えるつもりだった。

なのに・・・。

 「全然、前に進んでない・・・」

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