からふる
・・へ?

上を見ると、すぐに勇志くんの顔が見えた。


肩にかかったひざ掛けが、みょうに暖かい。

 ・・なんで??


やっと出た一言は、何だか冷えた言葉だった。
なのに、勇志くんは、反対に暖かい笑顔を見せてくれた。

 「ずっと一人で泣いてたんだろ?
  小さなころから。ずっと。
  もう、がまんはいらねぇよ。オレらがいるから・・」



・・・・・
ぅわぁ~~~ッ


「安心」。

たった一言で得たのは、暖かい心だった。
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