からふる



話がやっと終わった。



 「・・何だそれ・・・・」
最初に口を開いた私は、体中を震わせていた。


何で・・・?
何で服装とか気になっちゃうかなぁ?
どうして中身を見てあげないんだろう?
男子は、こんな私を助けてくれた、本当にいいやつらなのに・・・。


 「勇志くんは、その話、知ってたの・・・?」
おそるおそる聞いてみる。
勇志は首を横に振った。



 「・・あんたらねぇ、そーゆーことは、勇志くんに言わなきゃでしょ?」

 「言ってて何か変わったのかょ?勇志は、どっちにしたって王子役だろ?」

・・ごもっとも・・・。
< 41 / 125 >

この作品をシェア

pagetop