からふる
「・・そーゆーことか・・。あのラブレターは、偽造か」
拓のガンが、びしびし飛んでくる。
「そーよ!私がかいたのよ!!あんたらがむかついたからッ」
気がつけば、私も立ち上がって、真二くんのそばで応戦していた。
あのラブレターは、私じゃなくて、3年の女子の先輩に書いてもらったものだった。
けど今、自分がやられよーが何だろーが関係なかった。
ただ、自分を窮地から救ってくれた男子を傷つける先輩が、許せなかった。
「お前ら・・・覚悟はできてるな?」
ケンカ慣れしている幸人が、にやっと笑った。
みんなに緊張感が走った。
本当なら、みんなここからにげだしたいんだ。
けど、
自分のプライドにかけて、先輩が許せないんだ・・・。