からふる
~2~


何だかそれから、いつもよりしらけた感じだった気がする。

空気がヤバかったし、私もそんなに乗り気にはなれなかった。



何で?
何であのとき、勇志くんは顔を曇らせたんだろう?


何で?
何であのとき、二人はうなずいたんだろう?

頭の中の疑問符がいっきに増えて、私の頭はパンク寸前だった。


もうなれた、と思った川の水が、やけに冷たく感じた。
まだ3時近くなのに、太陽の光が弱く見えた。


感情の流れが、いっきに変わっていく。
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