彼がおしえてくれた友達の意味

「それは、嘘だから。
あたし、好きでもないし」

「とか言って、本当は好きなんでしょ~!?」

「本当に好きじゃないから!!」

「おっ!
嘘をしていればあれ、松宮くんじゃない?」

そこには、確かに理希が友達といた。

「ちょっと行ってみようか。」

「いゃ。行かないって!」


とか言いながら、結局理希達の近くまで来てしまったあたしと先輩。


「松宮くん。愛里が松宮くんのこと呼んでるよ。」

・・・はぁ!?
先輩、何言ってんの?

理希!!
来なくていい。来なくていい。

と、あたしは勝手に願っていた。


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