サラリーマン讃歌
~暗闇~
この日の夜から、空見子とのメールが始まった。絵文字や顔文字などを駆使してメールを入れてくる空見子に対し、メール自体をあまり打つことがなかった俺は、四苦八苦しながらメールを返していた。
基本的にめんどくさがりなので、今まではメールを打つ前に電話をするタイプだったのだ。微妙な感情を表せないメールの難しさに苛つきながら、携帯のボタンを押していると、ひとつのメールを打つのに五分以上はかかっていた。
その悪戦苦闘しているメールの中で明後日の五日に、約束していたDVDを渡すことになった。
急ぐ必要はなかったのだが、早く会いたかった俺は強引に約束を取り付けた。
メールが一段落すると、俺は遠慮して今日あまり吸えなかった煙草に火をつけた。
自分から吐き出された煙を見つめボンヤリと過ごしていると、やはり空見子の事を思い出してしまう。
今日は結構二人で話す機会があった。彼女を知っていけばいくほど俺は彼女に惹かれていった。
思った以上に純粋で、優しい子だった。彼女の表情や仕草を見るだけで、俺はその都度胸を高鳴らせていた。
だが、時折見せる寂しげな表情が気になった。
基本的にめんどくさがりなので、今まではメールを打つ前に電話をするタイプだったのだ。微妙な感情を表せないメールの難しさに苛つきながら、携帯のボタンを押していると、ひとつのメールを打つのに五分以上はかかっていた。
その悪戦苦闘しているメールの中で明後日の五日に、約束していたDVDを渡すことになった。
急ぐ必要はなかったのだが、早く会いたかった俺は強引に約束を取り付けた。
メールが一段落すると、俺は遠慮して今日あまり吸えなかった煙草に火をつけた。
自分から吐き出された煙を見つめボンヤリと過ごしていると、やはり空見子の事を思い出してしまう。
今日は結構二人で話す機会があった。彼女を知っていけばいくほど俺は彼女に惹かれていった。
思った以上に純粋で、優しい子だった。彼女の表情や仕草を見るだけで、俺はその都度胸を高鳴らせていた。
だが、時折見せる寂しげな表情が気になった。