サラリーマン讃歌
第七章
~叱責~
長いようで短かったGWが明けて、仕事に対するブルーな気持ちを抱えながら会社に出勤した。
「おはようございます」
朝から元気な久保が出社するなり声をかけてきた。
「おう。おはよう」
「あれから、また遊びに行ったらしいですね、クミちゃんと」
「ああ」
「でも後から梓に聞いてビックリしましたよ。まさか桜井さんがクミちゃんをナンパしてたなんて」
「ナンパじゃねえよ」
「知らなかったのか、久保。彼は巷じゃ伝説のナンパ師なんだぞ」
風俗王の登場だ。
「伝説を語り出せば一時間やそこらじゃ語りきれないからな。な、直哉」
「はい、はい」
軽く流す、俺。
「な、認めただろ」
意に介さない、高嶋。
「ホントですね。俺も桜井さんは只者じゃないと思ってたんですよ」
それに乗ってくる、久保。
「久保、お前まで……」
高嶋は俺の反応を見て大笑いしていた。
「お前ら。元気なのは良いが、休み明けくらい朝から仕事の段取りしろよ。そんな事だからいつまでたっても係長止まりなんだよ」
そんな俺達の様子を見て声を荒げる訳でもなく、冷静に且つ最大級の嫌味を田仲はサラリと言ってきた。
「おはようございます」
朝から元気な久保が出社するなり声をかけてきた。
「おう。おはよう」
「あれから、また遊びに行ったらしいですね、クミちゃんと」
「ああ」
「でも後から梓に聞いてビックリしましたよ。まさか桜井さんがクミちゃんをナンパしてたなんて」
「ナンパじゃねえよ」
「知らなかったのか、久保。彼は巷じゃ伝説のナンパ師なんだぞ」
風俗王の登場だ。
「伝説を語り出せば一時間やそこらじゃ語りきれないからな。な、直哉」
「はい、はい」
軽く流す、俺。
「な、認めただろ」
意に介さない、高嶋。
「ホントですね。俺も桜井さんは只者じゃないと思ってたんですよ」
それに乗ってくる、久保。
「久保、お前まで……」
高嶋は俺の反応を見て大笑いしていた。
「お前ら。元気なのは良いが、休み明けくらい朝から仕事の段取りしろよ。そんな事だからいつまでたっても係長止まりなんだよ」
そんな俺達の様子を見て声を荒げる訳でもなく、冷静に且つ最大級の嫌味を田仲はサラリと言ってきた。