サラリーマン讃歌
第二章
~出会い~
今日はいつになく頗る寝起きが良かった。寝起きが良いせいもあってか、今日は普段はあまり食べない朝食を食べ、余裕を持って身支度を整えた。
いつもより早めに家のドアを開けると、冷たい空気が体にまとわりついてきた。
(今日も寒いねえ)
冬の乾燥した空気の匂いは結構好きだ。夏と冬どちらが好き?と問われれば、迷わず冬と答えるだろう。
ふと、今日はいつもとは違う道を通ってみようと思い立ち、大通りの方へと足を向ける。
いつもは人通りが多い大通りは避けて、裏道を通って駅へと急ぐのだが、今日は何となくそちらへ行ってみる。
大通りに出ると、人口密度の高い歩道を確認すると普段なら引き返すところだが、多少後悔はしたものの、今日はあまり気にはならなかった。
大通りを道なりに進み、駅まであと少しというところで信号待ちをしていると、ふと反対側の歩道に目をやる。
この近くには有名な私立大学とその付属高校があるために、私服姿の大学生と制服であるブレザー服を着た高校生が大半だった。
友達と連れだって楽しそうに会話をしている高校生達を見ていると、過去の自分自身を思い出す。
いつもより早めに家のドアを開けると、冷たい空気が体にまとわりついてきた。
(今日も寒いねえ)
冬の乾燥した空気の匂いは結構好きだ。夏と冬どちらが好き?と問われれば、迷わず冬と答えるだろう。
ふと、今日はいつもとは違う道を通ってみようと思い立ち、大通りの方へと足を向ける。
いつもは人通りが多い大通りは避けて、裏道を通って駅へと急ぐのだが、今日は何となくそちらへ行ってみる。
大通りに出ると、人口密度の高い歩道を確認すると普段なら引き返すところだが、多少後悔はしたものの、今日はあまり気にはならなかった。
大通りを道なりに進み、駅まであと少しというところで信号待ちをしていると、ふと反対側の歩道に目をやる。
この近くには有名な私立大学とその付属高校があるために、私服姿の大学生と制服であるブレザー服を着た高校生が大半だった。
友達と連れだって楽しそうに会話をしている高校生達を見ていると、過去の自分自身を思い出す。