双子ちゃんの探偵事務所
そしてハンマーみたいなものをポケッ

トらしきところにしまい、くるっとこ

ちらを向いた。目をうるうるにさせて。

「……あの、美亜さん?」

絶対裏がありそうだ。

「あの~、カズさんは私のことが好き

ですか?」

「ハ?」

いきなりそんなこと言われたって……

ま、可愛い女の子は嫌いじゃないよ~!

むしろ……アハハ、なんでもない!!

「嫌いじゃないですけど……?」

「では……私のお願い聞いてくれます

か?」

やっぱり……。

オレは生唾を飲んで口を開いた。

「お願いって…?」

「私……もう21ですの。やっぱり年

をとってくると、お肌が傷みやすいん

ですのよ。だから……」

「だから?」

「夜更かしはお肌に悪いということを

ご存じですか?」

なんとなく言いたいことは分かってき

たけど。

「ですから代わりにアリスさんの看病

をして下さいな」

「え? え? それってどういうこと

なのかな?」

「では……お休みなさい」

っておーい! 

「あ、言い忘れましたわ」

美亜さんはそう言って立ち止まった。

「くれぐれもアリスさんに手を出さな

いように。その時は……うふふ☆」

ひいいいい!!

最後の!

最後の!!

語尾に星がついてたあ!!

怖いよ~う!
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