双子ちゃんの探偵事務所
「ってゆーかあれは誤解だよ!!」

「あら? そうでしたの? そうだっ

たのならもっと早く言ってくださいな」

「言える暇があったらよかったんだけ

どね」

「まあ、とにかく私は寝ますわ。それ

ではお休みなさい」

―バタン―

やっと言えた……。

「何々? 何かやらかしたんですか?」

うわ……陽太が絡んできたよ。

「べっつに~?」

すると陽太は、子供みたいにほっぺを

ぷ~、と膨らませて、

「私とカズ君の仲じゃありませんか~」

と言った。

「どんな仲だよ」

オレが引くと、陽太は手の平を広げて

見せて、それから手の平を閉じてもう

一度広げて見せた。

手の平の上には、イギリス製のアメが

のっていた。

「教えてくれたら選別にこのアメ1缶

プレゼント!!」

「マジで!? 教える教える今すぐ教

える!!」

気がついたら口が勝手に動いていた。

まあいっか★ だってオレ無実だし?

ということで、全部話しちゃいました!

その時の陽太の反応。



✝回想✝

「~ということでした! 早く早く!」

オレが飴缶くれくれという風に両手を

前に出して陽太に訴えかけると、陽太

は、は? と言いう顔をした。

オレ変なこと言ったっけ??

「オレなんか変なこと言った??」

「あなたという人は……」

なんだろ?
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