双子ちゃんの探偵事務所
「良かった……」
オレはホっと安堵の溜息をついた。
「あの…アリス? オレもう少し寝て
たいんだけど…」
「だめだっ」
きっぱりと言われた。
「朝ご飯なの?」
「朝ご飯はもう食べた」
珍しいな…朝ご飯以外で起こしに来
るなんて。
「おなか減ったの?」
「う…うむ。じゃなかった、客が来て
いるぞ!」
客…きゃく…。
「え、オレの?」
アリスは両手を肩からぶんぶんと
振って答えた。
「なっなんと! この事務所のだぞ!!」
あー、寝ボケてるかな、オレ。
「オレ寝る」
アリスはオレの首元を掴んで前後に勢い
よく振った。
「アアアリス?! いたたたた…落ち着
いてアリス!!」
「これが…! 落ち着けるか? 私が来
て初めての依頼だぞ!!」
さっきより一層勢いが激しくなった。
「分かったから…!」
アリスは手をパッと放し、お陰でオレ
は勢いよく頭を壁にぶつけた。
「いってえ…ていうか客なんてたまに
来てたでしょ?」
「それがなっなんと…えーと、今まで
は迷子? とか猫探したりとかだった
だろ? それがな…今回は…」
「今回は何?」
オレは顔を引きつらせた。
「今回は…えっと何だっけ?」
がくっ!
「忘れたの?」
オレはホっと安堵の溜息をついた。
「あの…アリス? オレもう少し寝て
たいんだけど…」
「だめだっ」
きっぱりと言われた。
「朝ご飯なの?」
「朝ご飯はもう食べた」
珍しいな…朝ご飯以外で起こしに来
るなんて。
「おなか減ったの?」
「う…うむ。じゃなかった、客が来て
いるぞ!」
客…きゃく…。
「え、オレの?」
アリスは両手を肩からぶんぶんと
振って答えた。
「なっなんと! この事務所のだぞ!!」
あー、寝ボケてるかな、オレ。
「オレ寝る」
アリスはオレの首元を掴んで前後に勢い
よく振った。
「アアアリス?! いたたたた…落ち着
いてアリス!!」
「これが…! 落ち着けるか? 私が来
て初めての依頼だぞ!!」
さっきより一層勢いが激しくなった。
「分かったから…!」
アリスは手をパッと放し、お陰でオレ
は勢いよく頭を壁にぶつけた。
「いってえ…ていうか客なんてたまに
来てたでしょ?」
「それがなっなんと…えーと、今まで
は迷子? とか猫探したりとかだった
だろ? それがな…今回は…」
「今回は何?」
オレは顔を引きつらせた。
「今回は…えっと何だっけ?」
がくっ!
「忘れたの?」