赤い鈴
「え~とね、確か100年に一度人間狩りっっていうのがあるらしくて、鈴の音に惑わさ
れて音のする方へ行くと、そこには『もう一つの学校』があるらしいよ~。でね、その学
校へ行っちゃうと……二度と同じ世界に戻れないんだって~!」
希衣菜がわざと怖く言った。
「んで、散々学校で迷わされた挙句最後には殺しちゃうんだって~」
え……私殺されるのか?
「あははっ大丈夫だよ!」
希衣菜が笑って言った。
「何が?」
春陽は首をかしげた。
「だーかーらあ、何があっても私がアリスを守るっていうこと!」
希衣菜……私、私、ものすごく不安なんだけど!
「えー、私は?」
春陽がいじけてほっぺをプー、と膨らませた。
「もちろん、春陽もね!」
「希衣菜……本当のこと言うとめちゃくちゃ不安だよ!」
「なにおー?」
「冗談! 守ってね、希衣菜!」
「うんっ」
二人が漫才をしている間、私はずっと鈴のことを考えていた。
なぜ私なんだ?
私を殺してどうするんだ?
「アリス? 何うなってんの?」
「そうそう、ない頭を使ったらもっと無くなっちゃうよ(笑)?」
春陽がそう言って私の頭をポンポンと叩いた。
「こ、こら! 頭は触るなって言ってんでしょ!」
「あはは~そっかあ、頭触っていいのは愛しの彼だけなんだよねぇ」
春陽がニマニマと笑った。
「おだまんなさいっ」
私はそう言って春陽のほっぺをつねった。
「いひゃい、いひゃい! ごへんははい」
-捕まえたあ-
え? 今確かに……
「おい、今何か聞こえなかった?」
私は手を止め、春陽と希衣菜に聞いた。
「いったあ~聞こえたって何が?」
「なんも聞こえなかったよ?」
二人がそう言った瞬間……
「きゃああああ!」
先生の悲鳴が聞こえた。
れて音のする方へ行くと、そこには『もう一つの学校』があるらしいよ~。でね、その学
校へ行っちゃうと……二度と同じ世界に戻れないんだって~!」
希衣菜がわざと怖く言った。
「んで、散々学校で迷わされた挙句最後には殺しちゃうんだって~」
え……私殺されるのか?
「あははっ大丈夫だよ!」
希衣菜が笑って言った。
「何が?」
春陽は首をかしげた。
「だーかーらあ、何があっても私がアリスを守るっていうこと!」
希衣菜……私、私、ものすごく不安なんだけど!
「えー、私は?」
春陽がいじけてほっぺをプー、と膨らませた。
「もちろん、春陽もね!」
「希衣菜……本当のこと言うとめちゃくちゃ不安だよ!」
「なにおー?」
「冗談! 守ってね、希衣菜!」
「うんっ」
二人が漫才をしている間、私はずっと鈴のことを考えていた。
なぜ私なんだ?
私を殺してどうするんだ?
「アリス? 何うなってんの?」
「そうそう、ない頭を使ったらもっと無くなっちゃうよ(笑)?」
春陽がそう言って私の頭をポンポンと叩いた。
「こ、こら! 頭は触るなって言ってんでしょ!」
「あはは~そっかあ、頭触っていいのは愛しの彼だけなんだよねぇ」
春陽がニマニマと笑った。
「おだまんなさいっ」
私はそう言って春陽のほっぺをつねった。
「いひゃい、いひゃい! ごへんははい」
-捕まえたあ-
え? 今確かに……
「おい、今何か聞こえなかった?」
私は手を止め、春陽と希衣菜に聞いた。
「いったあ~聞こえたって何が?」
「なんも聞こえなかったよ?」
二人がそう言った瞬間……
「きゃああああ!」
先生の悲鳴が聞こえた。