Cure-Age



「あいつだ。
ヘッドハンティングしたいのは。」

鉄子の目には
多分狂いなんかない。

だってこいつは、元…


『ヨーヨーョー!!』


…!


まだDJが回さない内に
始めちゃったよ、アイツ。
角刈りっぽい金髪で、
首から南京錠をぶら下げてる…
あと、いやにタレ目…。


観衆は皆失笑じゃん…


「ちょっ、ちょっと鉄子!
あんなの仲間にすんの!?」

ちょいと、無理目。



「ん?何言ってんだよ。
アレはその…ちょっと酷いだろ…。」


「え?」


「向こうだよ。
相手の方。
ホラ、ハゲのあご髭の、でっけぇの。」




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