ネコ専務の大冒険
「アメリカに来るときは、私の家に泊ま
 るといい。

 ただし私もケンタッキー州のネコなの
 で、ニューヨークやL.A(ロサンゼル
 ス)はほとんど知らないがね」

とは、カーネル・サンダースの言葉。

カラマーゾフは隣の席のネコ専務にこっ
そり、

「私は実は、あなたをこれまで会った
 ネコの中で最も注目すべき人物だと
 思っていました。

 あなたのこれからのご活躍に期待して
 いますよ」

と、不思議なほど真剣な顔でささやいた。
もしかしたら彼は、また何か「神の声」
を聞いていたのかもしれない。
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