PM13:00 2
今日の弁当は、オムライスだった。
お、と目を見開いて、黄色い太陽にスプーンを入れる。
視線を感じて目を上げると、大きな瞳と目が合った。
「…!」
安藤は、目を見開くと小さく唸って、顔を真っ赤にして横を向いて。
俺はその意味に気付いて、思わず堪えきれずに笑ってしまった。
俺の反応が、気になるのだ。
きっと、人に出すのは初めてなのだろう。
安藤と昼を一緒にするようになって、こういうことは何度かあった。
何回弁当を作っても、これだけはなくならない。
本当に、どこまでもわかりやすい奴だ。
「…うまいよ」
口元が緩んだまま泳ぐ瞳をがっちり捉えて、そう言ってやった。