PM13:00 2
目を細める女生徒を横目で見、檀上に視線をもどす。
−それでは、
新入生代表、七澤総司君によります
新入生代表のあいさつです−
そう、アナウンスが流れた後
檀上の彼が深く一礼する。
途端に騒がしくなる、会場。
異様な雰囲気のその中で、ぼんやりと彼を見ていた。
…眉目秀麗、
スポーツ万能
誰にでも優しく平等。
……成る程。
これが「王子様」か。
−それが
七澤総司という人物との出会いだった。