PM13:00 2
「…お昼はいつも二人で食べてるって言うし、あんまり女子と絡まない七澤君が、安藤さんにはよく話しかけてるから…って。ほかの学年にも、広まってるみたい」


「…そ…っ」

そうなのか……!?

がっくりと、しゃがみこんで項垂れる。


……どうしよう…

そんな噂が流れてしまっているなんて…


七澤には、とんだ迷惑じゃないか!


あの、王子だ。

学年一位でスポーツ万能でおまけに生徒会長で、女子から絶大な人気を集める七澤だ。


…こんな。


こんな何の取り柄も無い私と関わることで、彼自身の評価まで下げてしまっているんじゃないか。



もし、そうなら。



私は、噂がもっと広まる前に

七澤と離れなければいけないんじゃないか?







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