PM13:00 2



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台本を片手に、教室へと向かう。

昼休みに入った廊下は食堂に向かう生徒で溢れていた。



その騒がしさの中、心には同じ事ばかりが胸に広がる。

先ほどの五十嵐の、あの甘ったるい雰囲気や言葉。

胸の奥にじわじわと滲みていくそれに、不快感を感じ眉を顰めた。



…でも、これから安藤との昼飯だ。


そう思えばだんだんと、溜まった黒い感情も薄れていくのだから――本当に、不思議なもので。


心はたしかに、幸福感に満たされていくのだった。




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