Smile 〜あなたとの日々〜
ボロボロの顔を見られた事より朝陽の顔が至近距離にある事に思わずドキッとしてしまった。



(朝陽の顔が近いっ!!まともに見れない)



顔を動かそうと思っても朝陽の手によって固定されて動かない。



顔も体も体温が上がっていくのを感じ視線だけでも そらそうとした時



莉「あさ…『莉侑』」



莉「ど、どした?」



朝「泣かせるつもりじゃなかったんだ。ごめんな」



朝陽は悲しそうな顔で謝ってきた。私も慌てて



莉「朝陽のせいじゃないの!ただ朝陽に言われた事が当たってて。なんか安心したら泣けてきちゃって」



朝「安心?」



莉「うん!少しは気にしてもらえてるんだーとか。見てくれてた人がいたんだーとか。

正直、この学校にきて初めて本音で相談できる人に出会ったかもって思ったら嬉しくて安心したら嬉し泣きしちゃった。

だから朝陽のせいじゃない!本当はありがとうを言いたいの。

迷惑かけちゃってごめんね?でも気にかけてくれてありがとう」
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