先生、苦しいね


手摺りに助けてもらいながら階段を上がり教室へと入る。




「トイレ行ってましたっ!長くてすいません、なかなか出られなくて…」




私は何事も無かったかのように笑顔で言った。
嘘をつくのは割と得意な方だと思う。




ちらっと時計を見た。
針は休憩時間の終わりを調度指してる。




当たり前だ。
私はこうなることをちゃんと計算していたのだから…。




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