先生、苦しいね
昼休みは毎日のように準備室へ行く。
先生に会うために。
「先生ー、今時間ありますか?」
「また君か。俺は忙しいの、時間なんてない」
満面の笑みで話しかける私に冷たく言い返す先生。
こんなやり取りを毎日繰り返している。
「少し…、話すだけでもダメ?」
私はしょんぼりとした顔をする。
先生は優しいから、きっと話をしてくれるはず…
「…なんだ、用件言ってみろ」
私はフフフと笑いながら先生の隣の椅子に座る。