君は光 僕は闇
「ありがとう。
ごめんね、心配掛けて……。」
『いえっ!
全然……。僕が悪いんです。麻里を1人で帰らせたから………。
僕のせいです。』
本当の事だ。
僕が麻里を1人で帰らせたから麻里は………
「何言ってるのっ!!……私は由宇くんに感謝してるのよ……。
麻里を救ってくれて……。」
『いえ、僕は……。』
確かに麻里は父親を亡くして部屋から出てこない時期があった。
それを僕が学校へ連れ出したのは本当だけど……。
「麻里はね、昔から何でも1人で抱えて、溜め込んでたんだけど、あの頃から本当に楽しそうだった…。」